新時代を迎える 鳩吹山登山
白い息が走る
肺が悲鳴をあげても、足をとめずに上る
新しい一年が始まったのだ 今年は歩みをとめたくない
朝、5時半に布団から這い出る 予定より30分も寝坊だ
保温水筒にお茶を注いで着替えて車に乗り込む
コンビニで梅おにぎり、カリ梅、チョコレートを買って、鳩吹山に向かう
新しい年を迎えたから気持ちも一新されたと感じるのはおかしくないはず
登山口についてからは休憩なしに登った
そんなに大した山行ではないのに、やはり12月にコロナに罹ったのと、仕事に忙殺されて身体がなまっているのか、心臓が常に脈をうち、日ごろ感じないところの血管まで血が巡るのを感じた
1時間足らずであっという間に山頂に辿りついた
大した標高ではないのに、下がガスっていたため、目の前には雲海が広がっている
空気が澄んでいる 槍ヶ岳など、長野のアルプスの山々の景色が奥にたたずんでいる
もっと山に登りたい
冬の空気に顔が張る一方で、汗ばんだ身体が冷えないように上着を羽織る
梅おにぎりの塩分とエネルギーが染み渡り、保温水筒から湯気を立てているお茶が内側から体を温めてくれる
今年は常に前へ
打ち破れた去年は捨てていくのが今年の目標だ